2)鉄道

 

 御挨拶

 鉄道は私にとって一番古い趣味と言えます。就学前に、祖父がよくバスで京成電鉄の志津駅に連れていってくれました。入ってくる電車の轟音に怯え、 お客の乗り降りが終わって発車した電車を見えなくなるまで見送って、やがて訪れる静寂に寂しい思いをしたものでした。実家は総武本線四街道駅のすぐそばだったのに、なぜ祖父がバスでわざわざ京成線まで連れていったのかは謎ですが、これが鉄道趣味のきっかけとなったのは間違いありません。以来私は鉄道ファ ンです。種村直樹レイルウェイライター友の会の予備会員でもありました。、各種鉄道雑誌に投稿もしてきました。西日本新聞やNHKの取材を受けたこともあります。

 

 九州大学鉄道研究同好会(JR西日本より感謝状)

 私は1992年に就職するまで、集団として鉄道趣味の活動を行ったことはありませんでした。九州大学に就職するにあたって、好機とばかりに九州大学鉄道研究同好会にコンタクトを取り、2人目の押しかけ顧問教員になりました。以来少しずつ同会とかかわりを持っています。
 平成30年12月3日(月)、本学鉄道研究同好会は、西日本旅客鉄道株式会社福岡支社鉄道本部新幹線鉄道事業本部より、10月21日(日)に那珂川市で開催された博多総合車両所の一般公開イベントである「2018年度新幹線ふれあいデー」において、鉄道模型によるジオラマの制作・展示を行ったことにより、感謝状の贈呈を受けました。同支社総務企画課の松尾勝則氏他2人の職員が来学され、伊都キャンパスイーストゾーンの会議室にて同社支社長よりの感謝状の贈呈式が行われました。本学鉄道研究同好会からは、部長の工学部地球環境工学科2年生井手大洋さんを含む7人の部員と、顧問教員の大学院言語文化研究院鈴木右文教授が出席しました。イベントでは、JR西日本博多総合車両所の食堂のステージ前に、鉄道模型の展示スペースを設けていただき、そこで鉄道模型の展示を行いましたが、当日はたくさんのお客さまに展示を見ていただけて良かったと、部員一同喜んでいます。「新幹線ふれあいデー」への協力は、過去3年にわたって行われており、翌年もぜひ御協力をとのお言葉をいただきました。

 

 完乗

 日本の鉄道全線完乗を達成しました。最後の未乗区間の南小樽~小沢をこなし、1997年7月19日9時14分、JR北海道函館本線小沢駅着にて、日本の鉄道全線を乗り終えることができました。
 大学生になってからあちこちの鉄道に乗り始めましたが、観光やドライブも好きでしたし、勉強や他の趣味にも時間を割いてきた割には、33歳での達 成は早かったなと思います。それというのも、結婚して子供ができたらなかなか乗り歩きはできないと考えていたので、結婚前後に完乗の目標を置いていたからです。実際、結婚して半年あまりでの達成となりました。
 私が乗車対象としてきた鉄道は、「民鉄要覧」に掲載されているもののうち、運行中で索道を除く旅客路線です(注:要するに、JR、私鉄、地下鉄、 路面電車、モノレール、新交通システム、ケーブルカー、トロリーバスの全線)。国鉄を引き継いだ第3セクターのように同一路線で営業会社が変わったものは 乗り直しませんでした。また、短区間の線路の移設、渡り線(小田急の松田、名鉄の新鵜沼など)、貨物線に時折臨時旅客列車が通る場合などは対象外としました。
 完乗当日は、札幌在住の友人(同好の志で親友の池田清之氏)が同行してくれました。しかし仕事の多忙化の中で、今回の出来事は個人的な趣味におけ る一つの到達点に過ぎず、昔から想像していたほどの達成感はなくて苦笑してしまいました。昔から大騒ぎする性格ではないのですが、「日本を知りたい、鉄道だけではダメだ、まだまだ先がある」という前向きの姿勢の現れだと自分で自分を好意的に解釈しておこうと思います。
 僭越ながら、最後にこれから完乗を目指す方々に一言申し上げたいと思います。趣味は好き勝手にやればいいのですけれども、乗りつぶしだけにこだわ らず、鉄道に乗る趣味のコンテクストを広げて、観光やドライブも大いに楽しみ、地域や交通体系の研究も含めて、決してあせらずに積み上げていって欲しいと 思います。また、どの「道」でも技術と精神が一体化してこそ本物であるように、鉄道に乗る趣味も、ある種の品格と余裕を持って臨んで欲しいと思います。

その後の未乗線区は正直言って気にしていないです。

 

 博物館出展

 北九州市立いのちのたび博物館の特別展『大連・モダンの風景』同時開催の『鉄道展~あじあ号から新幹線へ~』(2011年10月7日~12月11日)で模型レイアウトといくつかの車両を展示。展示後は博物館に処分を依頼しましたが、レイアウトは九大鉄道研究同好会に寄付となりました。

 

 Nゲージ

 『Nゲージマガジン』24号掲載の写真を幾つか載せておきます。10年かけて作りました。ディテールと汚し塗装に重点が置かれた、日本的狭隘感あ ふれるレイアウトです。これ一つ作成したら満足してしまいました。多趣味につき、もう1つ作ろうかという気には恐らくならないでしょう。実際、北九州市立いのちのたび博物館の特別展で展示した後、九大鉄道研究同好会に寄付してしまいました。

 

 海外の鉄道

 特に特定地域の完乗を目指しているわけではないのですが、2008年になって、英国の保存鉄道だけはすべて乗りたいと思うようになりました。

1991年夏:アメリカ:
サンタクルーズ~ロアリングキャンプ:標準軌。DL+旧型客車2両。ゆっくりと森の中を走る。50分ほど。
ロアリングキャンプの森林鉄道:ナロー。SL+無蓋5両+有蓋1両。1周75分の本格的なもの。出発点に戻る。

1992年秋:韓国:
釜山~大田(セマウル)

1996年暮れ:香港:
●ツアーの一部として郊外地下鉄に数駅間乗った。日本より車両が大きい。

1997年夏:スイス:
サン・モリッツのケーブルカー:ピッツナイル展望台へのアクセス。
サン・モリッツ~アンデルマット間氷河特急:一等乗車。アプト式オーバーアルプ越えが超爽快で涙物。食堂車体験。
テッシュ~ツェルマット間電車:ツエルマットはガソリン車不可、バスから降り1区間だけシャトル便の御世話になる。
ツェルマット~ゴルナグラート間ゴルナグラート鉄道:マッターホルンと大氷河横で恐らく世界一流の景勝路線。
カンデルシュテークからカートレイン:30分おきに出る。道路がないので利用せざるをえない。列車は相当な長さ。
グリンデルワルト~ラウターブルンネン間:アイガー北壁の真下を抜けていく絶景の登山電車。
ラウターブルンネン~ユングフラウヨッホ間ユングフラウ鉄道:ほぼ全線トンネル。19世紀によく作ったものだ。
ブリエンツ~ロートホルン間ブリエンツロートホルン鉄道:SL+開放客車2両。アプト式登山鉄道。眼下湖ばっちり。

1999年夏:イギリス:
ケンブリッジ~キングズクロス(ロンドン):英国鉄道の乗り始め。以下旧ブリットレール線区はほとんど記録しない。
ロンドン地下鉄:一部乗車。以下ロンドン地下鉄線(underground)地上線(overground)はほとんど記録しない。

2000年夏:イギリス:

2002年夏:イギリス: 

2003年夏:イギリス:

2005年夏:イギリス:ワイト島

2006年夏:イギリス:

2007年夏:イギリス:マン島

2008年夏:イギリス:
2010年夏:イギリス:

2011年夏:イギリス:
2014年夏:イギリス:

2015年夏:イギリス:
ロンドン・パディントン~セントアース間ナイトリビエラ:2等個室寝台(相部屋)
2016年夏:イギリス:

2018年夏:イギリス: